甘木鉄道には、8両の車両があります。
2001年(平成13年)12月に導入。甘木鉄道開業当初からのデザインで、クリーム色の車体に桃色と緑色のラインが入っている。車両側面の二本ラインは、車両前後で斜め上に伸びており、2両を連結した時に甘鉄の「A」になるようにデザイン。ちょっと遊び心をもったデザインだが、現在このデザインの車両は1両のみであるため、「A」を見ることが出来ない。
2002年(平成14年)10月に導入。8年に1度の車検(2010年(平成22年)7月)に合わせた塗り直しの際に、甘木鉄道の職員がデザイン。朝倉市には2つのダムがあり、水源地をイメージし、全体を水色で両正面と両側面の一部は青色で表現。朝倉の特産品である「柿」にも着目し、乗降用の二つのドアと両正面にある貫通扉二つは橙色を使用。
2003年(平成15年)6月に導入。8年に1度の車検に合わせた塗り直しの際に、全国のローカル鉄道を走っていた日本国有鉄道(国鉄)の気動車、キハ20形をイメージ。
2004年(平成16年)12月に導入。8年に1度の車検に合わせた塗り直しの際に、甘木鉄道の職員がデザイン。AR303のデザインをベースとして、甘木鉄道沿線の山や農地の緑をイメージ。関西の私鉄でも、緑を基調とした車両が走っている。
2006年(平成18年)3月に導入。8年に1度の車検に合わせた塗り直しの際に、全国を走っていた日本国有鉄道(国鉄)のキハ58系などの急行形車両をイメージ。
2006年(平成18年)11月に導入。8年に1度の車検に合わせた塗り直し(2015年11月)の際に、沿線の高校生(朝倉高校、朝倉東高校)から応募されたの図案から採用。260点から採用されたのは、朝倉高(1年生)の作品。サクラをイメージした桃色の車体。
2006年(平成18年)11月に導入。8年に1度の車検に合わせた塗り直し(2015年2月)の際に、沿線の高校生(朝倉高校、朝倉東高校)から応募されたの図案から採用。174点から採用されたのは、朝倉高2年(当時)の作品。青と白を基調に黄色のラインが印象的。「田園を走るので目立つ色を使った」とのこと。
2001年(平成13年)12月に卑弥呼号として、導入された車両(宝くじ協会より寄贈)。甘鉄では唯一の転換クロスシートタイプ(現在は、シートを固定中)の車両。8年に1度の車検に合わせた塗り直しの際に、白を基調として上部が黄色。車両側面には、甘木鉄道のマスコットキャラクター「レビット君」や沿線市町村のゆるキャラが描かれている。
300系(AR301~307) | 400系(AR401) | |
軌間(レール) | 1,067mm | 1,067mm |
最大寸法(長さ) | 18,500mm | 18,500mm |
最大寸法(幅) | 3,090mm | 3,090mm |
最大寸法(高さ) | 3,992mm | 3,990mm |
軸距 | 13,000mm | 13,000mm |
自重(空車) | 29.7t | 30.0t |
定員(座席) | 44人 | 40人 |
定員(立席) | 76人 | 59人 |
定員(合計) | 120人 | 99人 |
機関 | 295ps/2100rpm | 295ps/2100rpm |
変速機 |
液体変速機 SCR0.91B-4D2形 |
液体変速機 SCR0.91B-4D2形 |
最高速度 | 85km/h | 85km/h |
ブレーキ装置 |
MSE三管式 直通空気ブレーキ |
MSE三管式 直通空気ブレーキ |
冷房装置 | 22,000kcal/h | 22,000kcal/h |
AR100形(AR101~AR106)
※保存車両(朝倉市内の幼稚園)を除き全車解体
AR200形(AR201)
※ミャンマーへ輸送
甘木鉄道の初代車両は、九州最初の2軸ボギー(車体と2本の車軸を直接サスペンションでつなぐ固定二軸車)の本格的なワンマンカーでした。車体は、デラックスなバスボディー(バス車体)を使い、大きな前面窓と広々とした側窓で沿線の景色がワイドに楽しくことが出来ました。
これが、甘木鉄道が”レールバス”と呼ばれるようになった由来です。